大波の会 日記

嬉しい事

一ヶ月以上前のことになりますが・・・ある子猫の保護主さんから会にメールがきました。

それは相談メールというものでしたが、結局のところよくあるいわゆる保護依頼に近いものだろうと始めは思ってましたので、うちは基本的に今一杯一杯な状態なので、今は他からの保護依頼は受け入れられないし、ましてや無責任な保護依頼は冷たく完全にシャット・アウトしているので、まずはうちの『犬、猫の保護について』をよく読んで頂いて、うちの主旨等を十分に理解していただいた上で話を聞きましょう、と言うことを伝えたのです。

ほとんどの場合、ここで相手からの連絡が途絶えたり、「わかりました」とそれっきりか…というのが9割。

うちはあくまでも、保護主であるその方がどこまで頑張る気があるのか、ということに対してこちらも里親さがしの協力や、いろんなことをサポートするというやり方しかできず、今は正直厳しいので丸受けできる余裕はなく、すべてにおいて力不足なんで助けることができません。

ですから相手には厳しいことを言います。
できないものをできると言うことは、今は無責任だと思っています。


無理な受け入れをしていくことは、今後いずれ今の保護動物たちを預かっていただいている預かりさんに対して迷惑がかかることになっていったり、置かれている状況、質の悪化をまねいていくわけですから。

その後、その方からホームページをよく読んでいただいてから再度ご連絡をいただきました。

直接電話で話をし、若い新婚さんのご夫婦だったのですが、とてもしっかりしていらっしゃったことと、無責任な相談ではないことがわかったので、京都だということもあり、改めて直接お会いすることにしたのです。

そのご夫婦は犬も猫も飼った経験もなく、猫がどういうものかということもわからず、特に動物が好きとか言うことでもない人たち。
保護した子には色々と問題があり、次から次へと病院に通うこととなった様で、病院にいわれるまま生後2ヶ月間もないころに手術もすることとなったといいます。
そのこのために使ったお金も少しの間に数十万ほどに・・・

あたしは、何もわからないこのご夫婦が、いわば特に好きでもなかった猫に対し、ここまで拾った責任でお金をかけられたことにびっくりしたのと、少し気の毒になったのと同時に、病院側の診断や治療に問題はないのかと思い、とにかく何かできることとサポートをしていこうと思ったのです。
ただ、里親を探すにしても、万一見つからなかった場合の覚悟を聞いたうえで。

見つからない場合の責任は、自分達が飼うか、飼えない場合一生その子を養育していくつもりで費用を払っていけるのかどうかというものでした。

そして出した結論は養育費は払っていくということでしたから、まずその子の病気を治すこと、その後、預かりさんをこちらが探す。
そして預かりさん宅で面倒を見ていただきながら里親さんを探すということでした。

子猫は疥癬も持っていたし、足も少し不自由かと思われ、栄養状態も疑問だったし、あたしはすぐに信頼できるうちのお世話になっている病院に移ってもらうことにしたのです。
そして治療、栄養の面でもかなり間違った処方であることがわかり、結局のところ栄養不良で元気もなかったので即食事も変えてもらった。
その子は腸のほうにも問題があったので、自分でウンチが出せず、数日置きに便のかき出しに病院へ行ったり、本当に毎日が手間のかかる大変なことで、しばらくはとても預かりさんも見つけられないといった状態だったにもかかわらず、アレルギーのある奥さんも、ご主人も本当に一生懸命あたしたちの言うことや、先生の言うことに耳を傾けて忠実に聞いてくれて、それはそれは頑張ってくれた。

そして、疥癬もすっかり治り、どんどん元気に成長し、あんなにおとなしかったのがうそのようにやんちゃになってきたということで、排便の事はまだまだ手間はかかりそうでしたが、一応そろそろ募集でもしましょうかとお話して、その時期を考えてもらっていたのです。

で、返事待ちをしていたのですが、、、、

連絡が来たお返事は、十分にいろいろと考えた結果、
自分達で育てていこうということに決めました
ということだったのです。

二人は新婚で、これから出産という子供の問題もあるし、奥さんはおまけに猫アレルギーもある。

いろんな方面から飼うということの大変さ、責任も伝えたつもり。

はじめは何もわからずただただ不安で、とんでもないものを拾ったと思っていたはずの二人が、しかもあまりにも大変な「普通の子ではない猫」を拾った。

でもその一つ一つを二人で力をあわせて作業をすることで、たぶん死んでいたかもしれない猫がどんどん元気になって、それが一つ一つ喜びに変わっていったのです。
あんなにいやだった汚いと思っていたウンチも、だんだん出るたびにうれしくなって、それが感動に変わっていったのです。

二人はそんなすごい体験をしたのです。

そしてここ4日間自力でうんちが毎日出ているという報告を聞いたとき、あたしはすごくうれしかった。
それは、そのことを本当にうれしそうに話してくれた旦那さんのことがうれしかったのです。
これが愛の力かなって思えたから。
 
この二人の子猫に対する愛情が、奇跡を生んだのかもしれない。
もしかしたら、事故や、どこからか落ちたりしたことでの「巨大結腸症」そう診断されていた子、このままで行くと手術もしないといけないかもしれないといわれていた子。

まさにこんなに早くいい結果が出るとは。。。。うれしい。
そして、この子に里親さんがついてここからいなくなることを考えたら、よかったというよりやっぱりいなくなるその辛さのほうが大きいから、家族にしようと二人で話し合いをして真剣に決めてくれたことも本当にうれしい。

猫を保護したことで、ずいぶんご両親から怒られたといっていた2人。
でも、それには二人にとってきっと何か深い意味があったことだとあたしは思う。
あの2人でなければ、あの子猫は救えなかったと思う。
子猫は本当にラッキーだった。

自称猫が好きだという人が拾ったはずの猫を、実際どんな無責任な扱いをして不幸にしていることが多いかという事実。

こういった二人のように猫が好きでも嫌いでもない人たちが、結果、猫を幸せにしているということもある。

大切なことは、人としての責任と良識。

こういった人達がふとしたきっかけで猫や犬を好きになってくれるとありがたいのにと思う。

何も知らない真っ白なまっすぐの気持ちはきっと動物を幸せにできるから。

犬や猫とのとんでもない出会いが、本来もともと持ち合わせていたその人たちの優しい気持ちを目覚めさせてくれるきっかけとなったとき、その人達はすばらしい飼い主になってくれると思うのです。

よくいらっしゃる、「私は犬や猫が大好きで、何匹もずっと飼ってきてるから大丈夫です・・・」と里親希望される人達に「問題ある飼い方」の多いことに皆さん、気づいていますか?

自称子供嫌いが、自分の子供ができたとたんすごく変わって、親ばかになってしまう人っていますよね?
それに似てるかな・・・?
犬も猫も嫌いじゃないけど・・・ちょっと苦手、こわい、っていう人。

こういう人が意外とある時犬猫にはまると、とーってもいい飼い主になってくれたりするのです。

この二人には今後いろんなことが待ち受けているかもしれないけど、すべて乗り越えていってくれると思ってる。

そのためのサポートはずーっとしていけたらと思う。
この子猫はきっと二人にその分何かを教えてくれたり与えていってくれると思う。

人生、意味ないことは何一つないはず。

いい事も悪いこともすべて、そこにはかならず何か意味がある。
それが、縁でもある。
目に見えない不思議なつながり。
しっかりつないでいきましょう。
救ってくれてありがとう。
あたしたちができないことを、二人がやってくれたことに感謝です。
二人と1匹ますます幸せになってほしいです。



****************************************
緊急:ご協力のお願い
ここのところ、会の活動以外に皆それぞれに関わっている活動が一杯一杯となって非常に金銭的に厳しい状態となっています。
特に必要な物と致しまして
★ヒルズのa/d缶
★ウォルサムのセレクトプロテインのブルーホワイト&カペリンのドライフード及び缶詰
★ウォルサムの満腹感サポート

全て療養食となっていますので、決してお安いものではありませんので心苦しいお願いではありますが、どうぞご協力をお願い致しますm(__)m
P.S. 猫フード&缶詰は常に大量に募集しています
***************************************
皆様からの温かいご支援をお願いしています。
是非大波の会ホームページもご覧下さい。

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by onaminokai | 2009-08-28 21:06 | 雑記
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京都を拠点とする犬・猫のレスキュー日誌
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