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大波の会 日記

15歳の犬を放棄する飼い主

そのシーズーは15歳の♂

愛情はとてもかけられていたようには見えない頑固で寂しがり屋の愛情に飢えた犬。
あまりにも構われすぎず相手にされず、こっちを見てとばかりに吠える声はかなり野太くうるさいため、何度も叩かれたことでしょう。
そしていつの間にか恐怖心から噛むと言うことも覚えてしまったのでしょう。
それからは、哀しいことに逆効果で、なおさら構われなくなったんでしょうね。
毛の手入れはされることなく、毛玉はひどく、その子に遣うお金も惜しくなったんでしょう。
トリミングに八千円はかかるからもう無理だと言い出した。
数ヶ月も手入れをしないから毛玉ができ、結局余計に高くとられるという悪循環… 。
遂にやっかいものの邪魔者はいらなくなったというわけです。
60過ぎくらいのその夫婦はたまたま近所に住む犬好きなその人に『この犬もうもらってもらえないなら保健所に連れて行くしかない…』と脅迫ゼリフをはいたのです。
そう、あたしたちにとってそれはとても聞きずてならない聞き逃せないセリフ。
よくよく聞くと夫婦二人共がかなりの鬱状態らしかった。
けど旦那のほうはかなりちゃんとした会社にいたようだから、かなりの退職金もあるようで奥さんも結構長い間仕事をしていたようだし、大きな一軒家も持ち家としているらしく、娘は看護師でどう考えても話を持ちかけていったその人よりはお金があるはず。

な、の、に!!

どこまでせこくてケチで強欲で身勝手な飼い主なんだろうか。
そのうち自分たちも娘に見捨てられのたれ死んでもらいたい。
結局知り合いはその犬を引き取り飼うことを決めたのだが…昼夜構わず野太い声で顔をみながら吠え、おこっても、なだめても全くききめなしで、散歩に連れて行けとか、おなかが空いたとか要求をするとかで…飼い続けるためにはやむなく声帯手術をするしかなくなって15歳にしてそんな事になってしまったわけなんですが…。
もともと飼い主がずっとほったらかしで働いていたらしくひたすら一匹で留守番をさせられていたのだから歳がいってだんだんわがままで頑固になってしまったんでしょうね。 近所からはかなりの苦情もきていて、自分たちはその原因を考えようともせず、ただ排除したかっただけなのです。

考えてみれば、そんな状況で何故そもそも犬を飼おうとするのだろうか…。
殆ど家にいないのなら飼わなきゃいいだろう。

犬はおもちゃじゃない。

感情のある動物なわけで、15年も寂しい思いをして挙げ句の果てに保健所で殺される所だったのです。
その犬を引き受けたその人はろくに躾もされていないその犬に事あるごとに噛まれているようで、かなりの傷なんだそうです。
今その犬は何とか手術のこともあり、おとなしくはしているようですが…。
正直、15歳にして飼い主が変わって痛いおもいさせられて…どうなんだろうー・・・そこの先住わんこたちは他に3匹。
老犬でみんなゆっくりしたいのに、ある日突然やたらうるさい犬がきて、安眠を妨害する。
たまったもんじゃない。  

-いい迷惑なはずー

そのシーズーはいったいどう思っているんだろう… 。
最後に、そこで暮らしたことを幸せだったと 思えるかなぁ…。  

-疑問です-

15歳にもなって飼えないと手放す位なら、あたしはいっそ飼い主が自分たちの責任でせめてお金を払い病院でその命を終わらせるべきなのではないかと思ったりする。
こういう時の安楽死がいいのか悪いのかは別として。
この年になって見捨てるということは、ある意味、殺してるも同然だと思うのです。
その年で犬は捨てられたなんてわからないわけで・・・もしかしたら、愛情は与えてもらえるかもしれないけど、環境自体がずっとストレスの中で生きていかなければならないかもしれない。
まぁ、もっともそんな自分勝手で無責任な飼い主が安楽死という判断に応じる事さえないだろうけど…。
ただあたしならその飼い主に言われるがまま、引き取るんではなく、何とか説得させて 一緒に病院に連れて行かせ、きちんと犬を抱いて最終のところまで見とどけさせるべきではないのだろうかと思うんです。
今までずっと一匹で過ごしてきて、ある日、急に飼い主や場所が変わり、ましてや周りに知らない大きな犬たちが何匹も居る中で暮らすことになるわけで、毎日寂しい思いはないにしても、果たしてそれは幸せなの?
そこにストレスは無いのだろうか・・・その犬にとっての穏やかで暖かい環境が用意してやれて、一匹のお部屋、せめて同居は二匹くらいまでであればそれはいいかもしれないけど、決していい環境とは言えないその中で、麻酔のリスクをかけて痛い思いをさせてまで、命を繋ぐことだけを優先的に考えたその人の行為はもちろん人道的であるにはかわりないし、責められる事ではないけれど…その犬にとっては…いいことなのか悪いことなのか・・・・考えてしまいます。

だいたい、そんな飼い主はあっさり犬が貰われて、単に『あ~よかった』と 何の罪の意識にも苛まれず、また普通に何事もなかったかのように暮らしていくことになるわけで、何の意味もない。
単純に考えたら勿論、命を救えた事はよかったといえるけど、それを取り巻くいろんな環境や他の犬たちの事を考えると、 素直には喜べない気持ちになります。

どうしても人は「犬そのもの」を見てしまうと『かわいそう』という目先の思いだけが先走りがちで 、安易に引き受けてしまいがちです。
ですが、それが時には他のものたちの環境や気持ちを大きく左右する事にもなりかねないし、それが知らず知らずのうちに飼い方の「質」を下げてしまうことの「引き金」になっていくことは忘れないでほしい。

陥りがちな多頭飼育の始まりであり、怖さでもあるのです。

もちろん周りの協力があり自分自身、金銭的、心身的にも余裕があるのであれば多頭になってもいいとは思うし、助けられる命はなるべくなら手を差し伸べてもらいたい。
ただ、常に何かがいっぱいいっぱいであるなら、それは辛いことだけど単なる偽善者、共倒れにならないためにも…やめた方がお互いのためでもあるということ。
あたし自身も日々、見極めを間違わないように携わっていかないと・・・と思ってる。

犬を救うことは大事。

ただ最悪な自分勝手な飼い主を(その中でも、ピンきりの悪質があるけど)野放し状態で、手助けしてしまうことは、更なる別の不幸を新たに生み出すことにもなりかねないということも考えないといけない。
だからこそ、そんな飼い主に時には「何か」を課せることも必要かと思うのです。
『犬を救って飼い主地獄に突き落とす』・・・・って言うのが理想ですけど。
なかなか地獄には落ちないところがみんなの病むところですよね。
ま、でも「死にざま」もしくは、「死後」はきっと・・・・・地獄でしょ?!

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皆様からの温かいご支援をお願いしています。
是非大波の会ホームページもご覧下さい。

by onaminokai | 2012-10-23 22:36 | 怒り
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京都を拠点とする犬・猫のレスキュー日誌

by onaminokai
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